TQC(全社的品質管理)とTQM(総合的品質管理)とは
TQC(全社的品質管理)とTQM(総合的品質管理)について説明します。
TQC(Total Quality Control:全社的品質管理)とは
1990年の日本のバブル崩壊まで、日本中で、TQC(Total Quality Control:全社的品質管理)が多くの企業で行われていました。
TQCブームですね。
しかし、1990年のバブル崩壊後、日本経済は不景気になりました。
その後、企業は、グローバル化とシステム化の波に襲われました。
TQCではその波に対応できず、またTQCの弊害が出てきたため、次第にTQCを見なおす動きが出てきました。
TQCは、問題解決の手法であって、「これからどうするべきか」、「システム化」などに対してのツールではないですからね。
企業は、TQCをやめたのではなく、TQCの良いところを取捨選択して、環境に適応してゆきました。
TQCは、問題解決や品質改善には、すばらしい手法です。
是非、理解する必要があります。
TQCは、Total Quality Controlの略です。
日本語では、「全社的品質管理」と呼んでいます。
「JIS」では、「TQC」は次のように定義しています。
「品質管理を効果的に実施するためには、市場の調査、研究、開発、製品の企画、設計、生産準備、購買・外注、製造、検査、販売及びアフターサービス並びに財務、人事、教育など企業活動の全段階にわたり、経営者を始め管理者、監督者、作業者など企業の全員の参加と協力が必要である。」
全員で「品質管理」を、やりなさいということです。
TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)とは
1996年TQCは、TQMに名前が変わりました。
TQMは、Total Quality Managementの略です。
日本語では、「総合的品質管理」と呼んでいます。
内容としては、
「トップのリーダーシップのもとに、組織が一丸となって、顧客の満足する製品やサービスを提供数ための一連の活動です。」
TQMは、ISOのようにトップダウンでTQCをおこなうようです。
TQCは、ボトムアップと言われていますが、方針管理などはトップダウンです。
個人的には、TQCもTQMも同じような気もしますが。
TQMの構成
TQMの全体の構成ですが、次のようになっているようです。
いくつかの分類に分けています。
基本的な考え方
PDCAを回す。
●参考ページ
プロセスで作りこむ。
再発防止をおこなう。
データで語る。
などです。
個々のプロセスの改善手法
5S
●参考ページ
標準化
●参考ページ
問題解決のステップ(QCストーリー)
QC七つ道具
●参考ページ
新QC七つ道具
●参考ページ
統計的方法
などです。
組織を改善する手法
QCサークル活動
●参考ページ
プロジェクトチーム
改善提案制度
●参考ページ
方針管理
●参考ページ
日常管理
●参考ページ
機能別管理
トップ診断
デミング賞
などです。
個別については、別途説明していますのでそちらをご覧ください。
TQM活動は、多くの企業で進化して実践されています。
●「TQC(全社的品質管理)/TQM(総合的品質管理)」の関連ページです。
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