品質とは
「品質」とは、何でしょうか?
「品質管理」は、「品質」を「管理」します。
その「品質」についてです。
品質とは(定義)
「品質」とは、
「ISO9000:2015」(2015年に制定したISO9000という意味です。)に「品質」は次のように定義されています。
- 3.6.2 品質(quality)
品質とは、
「対象(3.6.1)に本来備わっている特性(3.10.1)の集まりが,要求事項(3.6.4)を満たす程度。」
です。
(最初に付いている番号、3.6.2などは、1SO9000に定義されている分類のナンバーです。)
以下は上の項目の説明です。
- 3.6.1対象(object),実体(entity),項目(item)
認識できるもの又は考えられるもの全て。
例 製品(3.7.6),サービス(3.7.7),プロセス(3.4.1),人,組織(3.2.1),システム(3.5.1),資源 - 3.10.1特性(characteristic)
特徴付けている性質。 - 3.6.4 要求事項(requirement)
明示されている,通常暗黙のうちに了解されている又は義務として要求されている,ニーズ又は期待。
- 3.6.1対象(object),実体(entity),項目(item)
これもよくわかりませんね。
JIS Z 8101:1981(品質管理用語)には、次のように定義しています。
「品質」とは、
「品物またはサービスが、使用目的を満たしているかどうかを決定するための評価の対象となる固有の性質・性能の全体」
と定義しています。
こちらの方がわかりやすいと思います。
つまり、品物やサービスの顧客からの要求事項や、ニーズに合っているかを決める特性です。
商品のカタログや仕様書などの項目です。
工程などの品質になると、「不良項目」、「製造条件」などになります。
品質の種類
品質の種類について説明します。
「品質」には、製品やサービスからみると次のような種類があります。
- 企画の品質
顧客(消費者)のニーズを反映した製品であるかどうかです。 - 設計における品質
企画の品質とよく似ていますが、どんな製品を市場に出したいかです。
その製品の設計するために、「製品規格」や「品質規格」を決めます。 - 購買品・購入品の品質
製品を作るための、原材料や部品などの購買品の「品質」があります。
購買品の仕様や条件などです。 - 製造工程における品質
製品は製造工程での品質を満足することによりより製品を作ることができます。
「製造条件」、「不良項目」、「不良率」などです。 - 検査における品質
検査工程で使用する品質、「検査項目」、「管理基準」などです。 - 使用品質
顧客がその商品を使用するときの品質です。
「機能」や「仕様」です。 - サービスの品質
サービスの品質です。
「アフターサービス」などがあります。
「品質管理」は、企業のそれぞれの部署が、自分たちの部署の「品質」を「管理」します。
製造部だと、工程の「品質」ですね。
購買部だと、原材料や部品などの「購買品・購入品の品質」ですね。
●「品質管理とは何か」の関連ページです。
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