品質管理とは
あなたの会社の「品質管理」はうまくいっていますか?
「品質管理」とは何でしょうか。
ビジネスで、一番重要なのは、「品質(Quality)」、「価格(Cost)」、「納期(Delivery)」です。
その中でも、「品質(Quality)」が重要です。
●参考ページ
「品質」がよくないと製品が作れません。
「品質」をよくするためには 「品質管理」が必要になります。
第二次世界大戦後、日本は高度成長期に入りました。
その時点では日本で製造した製品は、「安かろう悪かろう」というものばかりでした。
その時、日本はアメリカから、「品質管理」を導入しました。
それが「統計的品質管理」です。
その後、アメリカから導入した品質管理は進化し、「QCサークル活動」「QC七つ道具」「新QC七つ道具」「統計的方法」などが生まれ、「TQC」(全社的品質管理)、「TQM」(総合的品質管理)へと発展してゆきました。
その過程で、いろいな「品質管理」のツールなどが開発されました。
「品質管理」も製造部門だけではなく、設計、販売、サービスや間接部門なども含んだ企業全体の活動になってゆきます。
そして、「日本製品」は、「世界一の品質」になりました。
このサイトは、これから「品質管理」を検討している方、
これから「品質管理」を勉強したい方のために、「品質管理」をわかりやすくまとめました。
まず、考え方や全体像を理解して、それぞれの内容を理解してください。
PCでは、画面の左に、スマホでは画面の下に「ページの一覧」があります。
あなたの会社の「品質管理」の一助になれば幸いです。
このページでは、まず「品質管理」について説明します。
品質管理とは
品質管理(ひんしつかんり)ってよく聞きますね。
英語では、「Quality Control」と言います。
略して「QC」(きゅーしー)と読んでいます。
品質管理でよく使用されtる言葉としては、「QC七つ道具」| 「新QC七つ道具」|「QCサークル」| 「QC工程表」などがあります。
「QC」という言葉が付けられています。
「QC」がついていたら、品質管理に関係する言葉だと思ってもらったら良いと思います。
品質管理の定義
現在、国際的に品質管理について定義されているものは、「ISO9000シリーズ(ファミリー)」です。
「品質マネジメントシステム」について定義されています。
「ISO9000シリーズ(ファミリー)」は、「品質管理」の管理や仕組みについて定義しています。
ISOとは、International Organization for Standardizationの略です。
ISOは、「アイエスオー」とか「イソ」などと呼びます。
日本語では、「国際標準化機構」と呼んでいます。
ISO9000シリーズでは、「品質マネジメントシステム」として次のように定義しています。
- 3.5.4 品質マネジメントシステム(quality management system)
「品質マネジメントシステム」とは、
「品質(3.6.2)に関する,マネジメントシステム(3.5.3)の一部。」
- 3.3.4 品質マネジメント(quality management)
品質(3.6.2)に関するマネジメント(3.3.3)。
注記として
品質マネジメントには,品質方針(3.5.9)及び品質目標(3.7.2)の設定,並びに品質計画(3.3.5),品質保証(3.3.6),品質管理(3.3.7)及び品質改善(3.3.8)を通じてこれらの品質目標を達成するためのプロセス(3.4.1)が含まれ得る。
- 3.6.2 品質(quality)
対象(3.6.1)に本来備わっている特性(3.10.1)の集まりが,要求事項(3.6.4)を満たす程度。
です。
詳細は以下のページをご覧ください。
●参考ページ
難しくて、よくわかりませんね。
1956年に制定され、1999年に廃止されましたが、1981年に改訂されたJIS Z8101(品質管理用語)は、「品質管理」を次のように定義しています。
「品質管理とは、買手の要求に合った品質の品物または サービスを経済的に作り出すための手段の体系」
と定義しています。
つまり、
- 顧客に提供する品物やサービスが顧客の要求する品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)になっていること。
- 品物やサービスをなどを各職場や部署で他社より安く早く効率よく提供できること。
- それらをおこなうために、固有技術だけではなく統計を利用した管理技術を全社的におこなうことです。
です。
こちらの方がわかりやすいと思います。
現在は、JIS Z8101(品質管理用語)はISO9000シリーズに統合されたようですが、考え方は同じです。
ISO9000シリーズは、製品の品質管理だけではなく、サービス、組織なども含まれています。
この品質管理をおこなうために、いろいろな考え方や方法があります。
日本の製品の品質は、世界一です。
それは、品質管理技術が優れているからです。
戦後から、現在まで、企業では、いろいろな品質管理技術が生まれました。
品質管理の考え方
「品質質管理の考え方」はとても重要です。
「品質管理」は、ともすれば、テクニック的な面ばかりに焦点が当てられがちです。
「品質管理」の目的は、品質を向上させることです。
個々のテクニックよりも、その「目的」や「基本となる考え方」を、まず理解することが大切です。
品質管理の「基本的な考え方」には以下のようなものがあります。
●参考ページ
非常に重要です。
その次に、いろいろな道具、ツールを理解する必要があります。
品質管理の全体像
次に「品質質管理の全体像」を理解することです。
「品質管理」の考え方を理解したら、次は、「品質管理」の全体像を理解した方が良いと思います。
たくさんありますので、混乱します。
「品質管理」の「手法」や「ツール」もたくさんあります。
以下の分類別に理解した方が良いと思います
- 品質管理を維持する方法
- 品質を改善する方法
- 組織を改善する方法
●参考ページ
品質管理の範囲
品質管理の範囲について説明します。
品質管理という場合、2つの意味があります。
「狭義の品質管理」と「広義の品質管理」です。
- 狭義の品質管理
製品のみの品質管理をおこなう顧客に提供する活動です。
主に、製品の製造に関係する、製造部や品質管理、生産技術、購買部などが、中心に品質管理活動をおこなってきました。
- 広義の品質管理
顧客や社会の要求する品質を満たし、ニーズにあった製品やサービスを作って提供するための品質管理活動です。
最近では、「広義の品質管理」が一般的になっています。
「ISO9000シリーズ」や「TQM」(総合的品質管理)/「TQC」(全社的品質管理)は広義の品質管理活動です。
品質管理の対象
品質を管理する対象は、品物またはサービスだけではなく、そのプロセスも含まれます。
つまり、企業の全部の仕事で品質管理をおこないます。
品質管理を実施する部署
品質管理を効果的に実施するためには、製造だけではなく、企業全体でおこなう必要があります。
市場調査、研究、製品の企画、開発、設計、生産準備、購買、外注、製造、検査、出荷、販売、及びアフターサービス、財務・経理、人事、総務などの企業の全部門で品質管理活動を進めてゆく必要があります。
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