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QCサークル活動


QCサークル活動

あなたの会社では「QCサークル活動」をおこなっていますか?


「QCサークル」とは


現在では、殆どの企業に「QCサークル」があると思います。
日科技連発行の「QCサークルの基本」には次のように定義しています。

「QCサークル」は、次のように定義しています。

「QCサークルとは、第一線職場で働く人々が、継続的に製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を行う小グループである。」


「QCサークル活動」とは


「QCサークル活動」についても、定義しています。

「この小グループは、運営を自主的に行い、QCの考え方・手法などを活用し、創造性を発揮し、自己啓発・相互啓発をはかり、活動を進める。」

そして、

「この活動は、QCサークルメンバーの能力向上・自己実現、明るく活力に満ちた生きがいのある職場づくり、お客様満足の向上および社会への貢献をめざす。」

「経営者・管理者は、この活動を企業の体質改善・発展に寄与させるために、人材育成・職場活性化の重要な活動として位置づけ、自らのTQMなどの全社的活動を実践するとともに、人間性を尊重し全員参加をめざした指導・支援をおこなう」

です。

「QCサークル」で品質改善などをおこなうことを「QCサークル活動」と呼んでいます。
「小グループ」の改善活動ですので「小集団改善活動」とも呼んでいます。



「QCサークル活動」の進め方


「QCサークル」などの「小集団活動」などが、問題に対して進める方法です。

「問題解決のステップ」(QCストーリー)などと呼んでいます。

問題に対して、改善を行うための基本的な手順(ステップ)です。

それぞれのステップで、「QC七つ道具」や「新QC七つ道具」を使って、データや情報を整理します。


「問題解決のステップ」は、次のステップでおこないます。
「QCストーリー」とも呼んでいます。
ステップ別に少し言葉が違います。

左が「問題解決のステップの名称」で右のかっこが「QCストーリーの名称」です。

それぞれの内容を説明します。

1.目的の明確化(テーマの選定)
(問題解決のステップの名称:QCストーリの名称)


問題点を洗い出して、問題点の把握をおこないます。
改善テーマの選定をおこないます。

2.現状レベルの把握と目標レベルの設定(現状の把握と目標の設定)


現状の把握、現状を分析します。
目標の設定、目標を設定します。

3.スケジュールの作成(活動計画の作成)


どのように進めていくか責任と実施時期を明確にします。

4.原因の究明(要因の解析)


結果と要因の関係を明確にします。

5.対策の検討と実施(対策の検討と実施)


対策案を作成します。
対策をおこないます。

6.効果の確認(効果の確認)


対策前と対策後で効果を確認します。

7.標準化と管理の定着(標準化と管理の定着)


歯止めをおこないます。
標準書などを作成、改訂をおこないます。
日常管理に取り入れます。


「QCサークル」がこの「問題解決のステップ」や「QCストーリー」でステップ別におこなうことにより、誰でも品質の改善活動をおこなうことができるようになりました。

このとき、統計的な考え方や「QC七つ道具」「新QC七つ道具」などの統計的な手法を使用することが重要です。


「QCサークル活動」が何故、日本で成功したか


「QCサークル」は、「品質管理」や「品質改善」をおこなうグループですね。

その品質管理や品質改善活動を「QCサークル活動」と呼んでいます。

「QCサークル」の人も素手では、改善できません。

その為に、「QC七つ道具」などの品質を管理したり改善する「道具」、「ツール」を学びました。

そして「QC七つ道具」という道具を使って「QCストーリー」(問題解決のステップ)に乗っ取って品質を改善してゆきました。

これは、すごいツールです。

これらの道具を使って、「QCサークル」が皆の知恵を集めて、改善してきました。

「QCサークル」は、かなり昔からあります。
日本独自でできました。

何故だと思いますか?

もともと、日本人は、集団で仕事をするのが好きな国民です。
お祭りなんかも同じですね。

「品質管理」や「品質改善」も集団でおこなう方が製品の品質が上がります。
いろいろな人の経験や知恵が品質の改善に生かせます。

「QCサークル活動」は、日本人によく合っていたのですね。

それで、日本は、世界一の品質になりました。

「QCサークル活動」は、ボトムアップの活動です。

でも、アメリカなどの他の国では「QCサークル」はなかなかできません。

何故だと思いますか?

それは、アメリカなどの海外では「職務給」です。

つまり個人の仕事と業績に対して給料を貰います。
自ら、グループで一緒に改善するという発想はありません。
改善しても給料は増えませんからね。

これが「QCサークル」が海外で根付かない原因です。

その為、品質改善を専門にする人たちが別に必要になります。

アメリカでは、「マルコム・ボードリッジ」や「シックスシグマ」、「ISO」などが盛んです。

これは、トップダウンの「品質管理」の仕組みです。

日本でも、「方針管理」などのトップダウンの仕組みもあります。

でもやっぱり、これからも日本では「QCサークル活動」が「品質管理」や「品質改善」の基礎になると思います。

非常に重要です。


●「QCサークル活動」の関連ページです。



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