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ISOとは


ISO

「ISO」とは何でしょうか?


ISOとは


「ISO」とは、「International Organization for Standardization」の略です。
「ISO」は、「アイエスオー」とか「イソ」などと呼びます。
日本語では、「国際標準化機構」と言っています。

スイスのジュネーブに本部をおく国際機関です。

1947年2月23日に活動を開始しました。


ISOの仕事


「ISO」は、世界中の生活やビジネスに都合がいいように、いろいろな分野において、標準化に取り組んでいます。

必要な標準や規格を制定・発行し国際的に普及させています。

70年以上にわたって、世界的に産業の発展に貢献しています。


加盟国は


現在の「ISO」の会員数は、加盟162ヶ国です。
各国から、1国、1機関参加しています。

日本からは、1952年(昭和27年)「JIS」(日本工業規格)の調査・審議をおこなう「日本産業標準調査会(JISC)」が参加しています。


ISOの目的


何のためにISOが出来たのでしょうか?

それぞれの国では、規格がすでにありました。
日本では、「JIS」(日本工業規格)です。

でも、それぞれの国で中身が、異なっています。
国際的に「製品の取引」や「ビジネス」をおこなうには不便ですね。
その為に、世界共通の規格が必要になりました。

企業が、どんどんグローバル化していますから必要になっています。

「ISO」は、次のような目的があります。

  • 国家間の製品やサービスの交換を助けるためです。
  • 標準化活動の発展を促進させるためです。
  • 知的、科学的、技術的に国家間の経済活動を発展させることです。

などです。


ISOの構成


「ISO」は、どのような構成になっているのでしょうか。

「ISO」の規格は、「工業製品」の規格と「マネジメント」の規格があります。

「工業製品」が個別の製品の規格です。
「マネジメント」は、管理や仕組みに関する規格です。

規格のナンバーとして「ISOxxxxx」が、つけられています。
それをグループ化して、国際標準のナンバーがつけられています。
ファミリーと呼んでいます。

品質関係の国際標準は、「マネジメント」の規格のひとつです。
「ISO9000シリーズ:品質マネジメントシステム(QMS)ファミリー」があります。
個別には、「ISO9000」、「ISO9001」などがあります。


例えば、品質関係の「ISO9000シリーズ」の規格は次のような構成になっています。


国際標準ナンバー 名称 規格ナンバー 名称
ISO9000シリーズ 品質マネジメントシステム
(QMS)ファミリー
ISO9000 QMS-基本及び用語
ISO9001 QMS-要求事項
ISO9002 QMS-ISO 9001の適用に関する指針
ISO9004 QMS-組織の品質―持続的成功を達成するための指針
・・・・・・


「マネジメント」の規格の種類


「マネジメント」の規格としては次のようなものがあります。
管理や仕組みの規格ですね。
「品質管理」関係以外にも、いろいろあります。

マネジメント国際標準の
規格のナンバー
国際標準の名称
ISO9000シリーズ 品質マネジメントシステム(QMS)
ISO14000シリーズ 環境マネジメントシステム(EMS)
ISO/IEC 27000シリーズ 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
ISO22000 食品安全マネジメントシステム(FSMS)
ISO/IEC 20000 ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)
ISO50001 エネルギーマネジメントシステム(EnMS)

そのほかにもいろいろあります。


品質管理の国際規格は「ISO9000シリーズ」


「品質管理」の国際規格は、「ISO9000シリーズ」(品質マネジメントシステム)です。

例えば、海外から購入したい製品があるとします。
その製品は本当に顧客の機能や品質を満足しているでしょうか?

判断が難しいですね。
製品を見ただけではわかりません。

どうしたらよいでしょうか?

「ISO9000シリーズ」「品質マネジメントシステム」には、
「品質管理」を行うためにやらなければいけないことが定義されています。
「要求事項」と呼んでいます。
「要求事項」は「ISO9001」に書かれています。

この「要求事項」を満足すれば、顧客重視を狙いとした一定レベルの品質が保証されていると考えます。


そのために、外部の信頼のおける審査機関が、「ISO9000シリーズ」「品質マネジメントシステム」の国際規格の「要求事項」を満足しているか審査をおこないます。
それに合格した企業や工場に認証を与えます。

「認証制度」です。

日本では、「品質管理関係」では「ISO9000シリーズ」、「環境関係」では、「ISO14000シリーズ」が有名です。
多くの企業、主に製造業では、この2つのISOは取得しています。

ヨーロッパに輸出する場合は、「ISO9000シリーズ」の国際規格を取得した企業でないと取引をしてもらえませんからね。

この外部の審査機関による認証というやり方は、「ISO」「マネジメント」の国際規格では、画期的だと思います。

でもですね。
そんなに簡単に「ISO9000シリーズ」の導入は、できないのです。

「品質管理」の知識や経験のない人がこの「要求事項」をみても内容がわからないと思います。
日本語の文は英語を直訳していますので、非常にわかりにくいです。
そして、「要求事項」を理解するには、ある程度の「品質管理」の知識や経験が必要です。

「ISO9000シリーズ」などの審査をする人達は、以前に企業で「品質管理」、「品質保証」、「TQC/TQM」などを経験した人が多いですね。






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